一期一会

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「充電ができんのだけど・・・」

男性のお客様が困った様子でご来店されました。
見てみると携帯電話の充電部分の中が破損していて、バッテリーも切れかけている状態です。

「充電コネクタ破損していますね。」

「うわーやっちゃったよ・・・だめだよねーこれ。どうしよう?」

「ご修理の依頼させていただくか、機種変更させていただくか、どちらかのご案内をさせていただきます。」

「まだ買って1年経ってないんだよねー」

よくよく聞いてみると福岡から出張できていらしゃるとのこと。
早急に会社に連絡をとりたいことや、すぐに帰られることなど伺いました。
お客様に許されている時間は約2時間程度。
当店にたまたま利用済みの卓上ホルダー(充電器置台)があることがわかり、その日は充電対応させていただくことになりました。

「お時間許す限り充電させていただきますので、ご都合良い時間にお声をかけていただけますか。」

1時間半後、お客様が再び店に戻ってみたので、携帯電話の確認をしていただきました。
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「ありがとう。福岡までかえっても連絡取れそうだ。助かりました。本当にありがとう!」

「お役に立てて何よりです。お気を付けてお帰りくださいませ。」

お客様をお見送りさせていただきました。

2.3日後、店舗に見知らぬアドレスからメールが届きました。
スタッフはすぐに内容からあの時のお客様だと気が付きました。
また、お帰りの際に名刺をお渡ししていたことも思い出しました。

「昨日は飛込みの私に他のお客さんもいたのに急遽大変な状況を察知していただき、充電までしていただいて本当にありがとうございました。
あの後、大きな取引もまとまり本当に感謝しています。
常に携帯電話を手放せない私にとって辛さを初めて目の当たりにして、不安でいっぱいでした。
お店にとっては利益にならないようなことで、急がせてしまったりして申し訳ないことだと思っております。
でも本当にうれしかったんです。ありがとう。これからもがんばってください。」

短い文章でしたが、読んだ瞬間嬉しさが込み上げてきました。

その後、このお客様にお会いすることはありませんでしたが、一期一会という言葉どおり、一回のご来店が最初で最後だという気持ちを持ち、お客様の状況を察して、臨機応変に対応することの大切さを改めて実感し、お客様お一人お一人に自分ができる最高のおもてなしをすることが接客なのだと感じました。